おわりに

 私たちは、グループ学習のテーマとして、ホタルの研究を取り上げました。そして、しあわせの村の日本庭園にホタルを飛ばしたいと念願し、全員で36匹のホタルの飛翔を見たときの感動は格別のものでした。私たちは、このテーマを取り上げたことの喜びとともに、進める中で多くのことを学びました。

1.ホタルの飛ぶ環境は、私たち人間の住む環境の現状と将来を象徴している環境のバロメーターであること、まさに自然環境の大切さを学びました。

2.神戸及び周辺地域のホタルを沢山見学し、現在もあちこちにホタルがいること、一度消えたところも、殺虫剤や農薬などの制限により復元していることを知り、一人一人が環境を意識することの大切さを学びました。

3.私達ホタルグループは、昨年5月23日から6月2日までの10日間念願であった日本庭園でホタルの飛翔を確認することが出来ました。
これは私達の一つの目標ではありましたが、最終目標は日本庭園で自然にホタルが定着して、毎年子供達の自然学習の場として、提供できるようになればと願っています。その為には、卒業後もボランティアグループとして、日本庭園での飼育活動を続ける必要がありますので、目下緑地運営課を通じて延長を申請中です。
又本件につきまして神戸市環境局のご意見もいただき、環境保全活動として有意義であるばかりではなく、子供達や市民の皆さんとともに環境の大切を学ぶ環境教育としても意義深いものであり、是非推進して下さいとのご指導もいただいております。
従って(財)こうべ市民福祉振興協会の延長承認が得られれば、卒業後も引き続き日本庭園での飼育活動を続けて行きたいと思います。

私達は、ホタルを通じて、楽しい仲間を得、自然を学び、人と自然の輪の大切さを知りました。本当に有難うございました。

 今回の私たちの学習を初めから終わりまでご指導いただきました戸田先生をはじめ、シルバーカレッジ教務係長北尾進様、コーディネーターの松本朱実様、神戸市地球環境局の方々、OBの小島哲様、(財)神戸福祉振興協会緑地運営課係長重藤洋一様、県立人と自然の博物館主任研究員八木剛様、神戸市玉津西水環境センター浮田義伸様、神戸市有馬小学校の前校長北村忠敬先生はじめご担当の先生方、社町ホタル研究家西山一市様、また生息地の情報をご提供いただきました本校の在校生の方々に厚く御礼申し上げます。